ドイツでも労働における格差や年金に対する不安は、世代間の問題として意識されやすい状況に
なってると言えるかもしれん。

SPDの青年団(JUSOS、規模7万人超、35歳まで)が今回の連立合意に対して反対している
理由は、たとえば健康保険の一元化による格差是正が盛り込まれてない、難民の受け入れや
難民の家族の呼び寄せに上限があり「公正」をめざす党是と相容れない、などなどのようだが、

背景にあるドイツの若年層の意識としては、JUSOSの代表も以前語っていたように、将来の
年金がどうなるのか不安、期間の定めのない雇用にありつけるのかどうか不安という危機感が
あるのだろう。それゆえ「公正」な社会にむけた制度改革が最優先されるべきであって、妥協で
ごまかして先延ばしすべきでないという判断になっているように思われる。