サイドチャネル攻撃という手法についての認識は、
ここ10年ぐらい暗号技術とのからみで注目度が高まったからね。

スパイ技術関連では、大昔からあったけれどもね。
でも、諜報機関は出来れば手口を公開せずに秘匿して利用する側
だったから、知っていても云わないでだまってただろうし。

CPUメーカーも知っていても、それが問題として世間が認識しない
のであれば、わざわざ性能値が落ちるような設計の改修をする
動機がなかっただろう。実際、この問題をハードレベルの段階で既に
厳密に対処済みにしようとすると、投機実行や、複数のスレットや
プロセスの間での演算パイプラインの共用、メモリバスの共用、
キャッシュの共用などをやめなければならない。もちろんマルチコア化もNGだ。
ネットワークも複数のプロセスやジョブの通信が混在するのも危険かも
しれない。

さて話の規模をもっとおおきくすれば、世界を結ぶインターネットによる
通信も、その通信内容が回線業者や国家機関ではなくレベルの普通の第三者
に漏れるリスクがありはしないだろうか? 移動無線通信もパケットが
暗号化されていても弱い、。。。