「資本主義社会制度の行き詰まりをはっきり認識します。
総てに於いて矛盾と誤謬だらけです。
困窮した民衆の不満は唯権力の依って抑圧されているだけの現状ですが、
然し此の不合理に依って漸次民衆が反発する気力をも失いつつあることを思い
日本人としての将来を憂いずにいられません」
内務省系の財団法人に勤める東京外語大卒の29歳

「険悪で住みにくいと思う。併し世間や新聞などで非常時と称えているほど、窮しているとは思わない。
まだ本当の非常時に到るには余裕がある。だからもっともっと底の底まで窮迫して、始めて思想の分裂、国論の不統一が起るものと考える」
(明大卒の製菓会社主任、34歳子供3人月収110円)

昭和7年文芸春秋

いつの時代も同じだぞ