ドイツ連邦狩猟法で犬・ネコを合法的に殺せるという事実

ドイツ連邦狩猟法は、狩猟動物を保護する目的で野良犬・猫の駆除を認めており、狩猟者は、合法的に野良犬・猫を殺すことができる。
(中略)
ドイツ全体の駆除頭数を示す公的統計は存在しないが、年間猫 40 万頭、犬 6 万 5 千頭に達すると指摘する動物保護団体もある。

ちなみに平成26年度の日本の保健所で殺処分された数は、猫79,745頭、犬21,593頭です。
ドイツは日本よりも人口も犬の飼育頭数も少ないという事は前述しましたが、この数字が厳密に正しいとは言えないまでも、近い数字ではあるのかも知れません。
もちろん、捨てられたり迷子になったペットが全て狩猟者によって駆除されるわけではないでしょうが、行政の機関がないドイツでは一時的に保護する様な場所がないという事です。

ドイツがペット先進国で国民や企業の意識が自慢できる程高いなら、駆除頭数はもっと少なくなるのではないでしょうか?
狩猟者によって、リード無しの飼い犬や、家から散歩に出た飼いネコも殺されてしまうという事件も起こっています。
ドイツでは飼い犬・猫であっても狩猟者によって合法的に「駆除」されることがあるのが実情なのです。

2015年2月に、ドイツ、ヘッセン州アルスフェルトでは、オフリードのラブラドール犬2頭が、飼い主からわずか3mしか離れていない距離で射殺されました。
本事件においても、犬がオフリードで専有管理されていない状態であったために、犬を射殺したハンターの刑事民事上の責任を問うのは難しいとされました。