会見で同支社の氏森毅総務部長は「大変ご迷惑をおかけし、おわび申し上げる」と頭を下げて謝罪。高橋淳志運輸部長は、立ち往生が長引いた要因について「雪は重くて固く、押しても押しのけられず、除雪が進まなかった」と説明し、除雪作業に手間取った上に降雪量が想定外の多さだったことを挙げた。
11日は大雪のため発車が通常より78分も遅れた。午後6時56分に帯織−東光寺間で先に進めなくなった際には「まだ走れる」と判断していたという。事態の深刻さが判明したのは、停車から3時間近くたった同9時44分。運転士は雪を押しのけて走行しようと試みたが「恐らく車輪が空転した」という振動を乗務員が感じた。
乗客への対応も後手に回り、十分ではなかった。最初に40代の男性が体調不良を訴えたのが、11日午後11時15分ごろ。既に立ち往生は4時間を超えていた。車掌は乗客の様子を確認したり携帯用手洗いの案内をしたものの、同支社は乗客の救助について県や三条市に支援は求めなかった。「通常の態勢で対応可能と判断した」(氏森氏)というが、結果的に最大16時間半にわたって乗客が閉じ込められる事態につながった。
帯織駅から1つ先の見附駅に乾パンと栄養補助食品が届いたのは、日付が変わった12日午前2時22分。乗客にペットボトルの水が渡されたのが2時43分。既に乗客の不安やいらだちは限界近くに達していたとみられる。高橋氏は「配慮が足りなかった」と反省した。
氏森氏は「田んぼの真ん中だったため(代行運行の)バスやタクシーのアクセスにも支障があった。どこが悪かったのか検証したい」とし、運行に関する判断の在り方や乗客の救助方法を見直す考えを示した。
2018.1.14 07:01
産経ニュース
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180114/afr1801140004-s1.html
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