https://www.cnn.co.jp/m/world/35113110.html

2018.01.14 Sun posted at 11:20 JST
(CNN) カナダ東部トロントで12日、イスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」を着けて歩いていた少女が男に襲われ、ヒジャブを切り裂かれた。

警察によると、クワーラー・ノーマンさん(11)は弟と一緒に登校する途中の路上で襲われた。男はノーマンさんのジャケットのフードを脱がせ、はさみでヒジャブを切った。

ノーマンさんが叫び声を上げ、男はいったん走り去ったが、2〜3分後に再び襲ってきたという。


本人は12日の記者会見で「本当に恐ろしく、わけが分からなかった」と話した。

現場は多様な住民が集まっていることで知られる住宅街。当局は憎悪犯罪として捜査している。

トルドー首相は同日、ツイッターを通して「カナダは開かれた友好的な国。このような事件は容認できない」と述べた。

警察によれば、容疑者は身長約170センチのやせ型で20〜30代。黒い眼鏡に黒いフード付きトレーナーとズボン、茶色の手袋という服装だった。

本人が学校に訴え、学校がただちに警察と家族へ連絡した。

地元教育委員会は警察に協力するとともに、本人や家族へのサポートを提供しているという。


クワーラー・ノーマンさん(左)と母親=12日、カナダ・トロント
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/01/14/ad585644dbcde52e1ef02484261b2f25/t/320/180/d/khawlah-noman-toronto.jpg