きわめて簡単な話で、例えば、ある小さな島に一定の金額の金融資産を有する
100人住んでいるとする。ただし、新たに子供が生まれることなく、毎年10人
近くが老齢のために亡くなるとしよう。人が減っていき、亡くなった人の
資産は相続される。すると、7、8年後には島にほんのわずかの人しか残って
おらず、金融資産の総額は変わらないのだから、みんな大金持ちということに
なる。そして最後に残った1人はすべての金融資産を手に入れる。で、島に
残されたたった1人の生活は金融資産が増えて豊かになり、暮らしにゆとりが
できるのか?ちょっと考えてみればすぐに分るだろう。

金銭の額で議論するのはナンセンス。