■次の金融危機は「中央銀行債務危機」 不換紙幣は紙切れになりマネー錬金術は幕を閉じる■

今FRBが行っている金利の引き上げは伝統的な金融政策であり
非伝統的な金融政策である量的緩和の出口戦略は順調という話は全てデタラメだ
何故なら本当の出口とはバランスシートに資産として計上されている
1兆2,500億ドル分のサブプライム関連の債権や米国債を市場に放出することであり
重要なのは その債権を「誰が いくらで買うのか?」だからだ
また日銀とECBの出口戦略も同じ構図で緩和政策で抱え込んだ日本国債やEU加盟国の国債を
「誰が いくらで買うのか?」が問題の核心なのだ
そして当たり前だが暴落必至また既にジャンク化している債権など誰も買うはずがなく
各中央銀行は永久にバランスシートを正常化することができない
よって中央銀行は次の金融危機で起きるリスクを一手に引き受けることになり著しい債務超過に陥るが
最後の貸し手を救済できる主体は存在しないので国債を乱発し貨幣価値を下げ負債を圧縮するしか手が無くなる
これが世にいう「ハイパーインフレーション」であるが今回は円 米ドル ユーロその他全てのハードカレンシーが
一斉にインフレーションを起こす人類が未体験の「世界同時ハイパーインフレーション」となる
この破局をもって全ての不換紙幣は紙切れになり多大なな厄災を撒き散らしたマネー錬金術は幕を閉じるのだ