学振研究員(著者プロフィールによると南アジア移民)による、今回の地理Bの問題点の指摘。

ムーミンと「一国家一言語」幻想からのステレオタイプ化 - ALL iz thiik hai!
一社会言語学者のブログ
http://rikayamashita.hatenablog.com/entry/2018/01/21/233239

今回のムーミンの件は、ステレオタイプや細かい事実誤認に異議を唱えた人々と、受験という大義名分のもと、ステレオタイプから「正しい答え」を導き出すことを正当化する人々との議論となった。
しかも、その議論がかみ合っていない。他者には些細に見えるが当事者にとっては重要な事実を軽視することで、
ある事象に関する誤解に発展することに警鐘を鳴らす前者に対し、後者はそんなマニアックな情報は切り捨てるべきで「知識」や「常識」からいかにこの試験の目的である「正しい回答」が導き出せるかを主張している。
しかも、後者の論は本当の知識(≒事実)に基づかない、「常識」的テクニックを使うことを主張していて、ますますステレオタイプ化に拍車をかけそうである。それは例えば、今日読んだこの記事*2にもあった。