アリサカ6.5mm小銃弾を現在も作り続けているメーカーは、フィンランドにある。
1917年、フィンランドが独立したとき、撤退するロシア軍が何万丁も置いて行き、
(ロシア軍が三八式を使っていたこと自体が大変面白いが)
これをそのまま、再編された自軍の制式装備としたのだ。
使いやすく信頼性も高い事から評判は上々で、足りない分は日本から購入している。
以後度重なる戦争で、彼らはこの銃を大切に使い続け、
今も相当数の三八式が、実用銃として残っているのだ。だから実包も生産している。

日本で軍国主義の象徴にされてしまった三八式歩兵銃は
フィンランドでは独立自存の象徴である。皮肉なものだ