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 英高級車メーカー、ロールス・ロイス・モーター・カーズは22日、14年ぶりに全面改良した旗艦モデル「ファントム」を国内でお披露目した。価格は消費税込み5460万円から。自慢の美術品を飾ることができるスペースを設けるなど、めざしたのは富裕層に響く「動く美術館」だ。

 今回で8代目となるファントムは、1925年の発売以来、英国のエリザベス女王やビートルズのメンバーだった故ジョン・レノンさん、サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカムさんらが愛用していた高級車。

 今回は、計器盤から助手席に伸びるダッシュボードに、金細工や陶器作品といった板状の美術品を埋め込められるようにした。愛用者には個人で美術品を収集している富裕層が多いためだ。

 排気量6・75リットルの12気筒エンジンを搭載し、最高出力は563馬力。車体フレームはすべてアルミ製。さらに遮音材や吸音材をふんだんに用いた。時速100キロで走行したときの車内の騒音レベルは先代より10%おさえた。「魔法の絨毯(じゅうたん)のような乗り心地」(アジア太平洋ゼネラルマネジャーのパトリック・ウィーク氏)を実現したという。(高橋克典)

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