皆既月食、31日夜に全国で期待…空の高い位置
2018年1月27日 20時11分
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 明るく輝いていた満月が地球の影に入ることで赤黒く光る「皆既月食」が31日夜、日本全国で見られる。
 北海道から沖縄にかかる広い地域で観察できるのは2015年4月以来。空の高い位置で起きる好条件のため、神秘的な天文現象が期待できそうだ。
 皆既月食は、太陽、地球、月が一直線に並び、月が全て地球の影に入ることで起きる現象。太陽から地球に届く光のうち、波長の長い赤い光が大気の層を通過する際に屈折して月に届くため、月は真っ暗にならずに赤銅しゃくどう色と呼ばれる赤黒い色で光る。
 今回の皆既月食では、31日の午後8時48分から月が暗くなり始め、同9時51分〜同11時8分にかけて月が全て地球の影に入る皆既月食となる。2月1日午前0時12分に元の満月に戻る。
 国立天文台天文情報センターの石崎昌春さん(57)は「皆既月食が始まると月は暗くて探しにくいため、少し早めに観測を始めるのがコツ」と話す。