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1月29日 20時49分
原発事故で福島県から新潟県に避難してきた女子中学生がいじめを受けていた問題で、有識者で作る第三者委員会は、中学校が具体的な対策を取っていなかったのが原因だとする調査結果をまとめました。

原発事故のあと福島県から新潟県に避難してきた中学2年の女子生徒が、1年生のときに複数の生徒から名前にばい菌の「菌」をつけて呼ばれるいじめを受け、学校に通えなくなりました。
この問題について去年4月から調査してきた有識者で作る第三者委員会は、29日、調査結果をまとめました。

この中で、女子生徒は福島から転校してきた小学生のときからいじめを受けていたことを中学校は引き継いでいたにもかかわらず、いじめの対策委員会を開催していなかったほか、作文などで被害を訴えた女子生徒に具体的な対策を取っていなかったことがいじめを食い止められなかった原因だと指摘しました。
そのうえで、いじめの早期発見や早期対応につながる実効的な対策を進め、再発防止に取り組むべきだとしています。

第三者委員会の鈴木恵委員長は「避難先でいじめにあうつらさを学校や地域は肝に銘じ、再発防止に努めてほしい」と述べました。