1/31(水) 13:38配信
朝日新聞デジタル

 韓国の財閥系電機最大手のサムスン電子は31日、2017年の連結決算を発表した。本業のもうけを示す営業利益は過去最高の53兆6500億ウォン(約5兆4400億円)で、初めて5兆円台の大台に乗った。売上高も前年比18・7%増の239兆5800億ウォンで過去最高だった。

 スマートフォンやサーバー向けの需要急増で価格が高止まりしている半導体事業の営業利益は約35兆2千億ウォンで、全体の65%を占めた。同社は、半導体を原動力とした好業績は今後も続くとみている。

 一方で、同社の実質トップで創業家の李在鎔(イジェジョン)副社長は、朴槿恵(パククネ)前大統領への贈賄事件で昨年8月に一審で懲役5年の実刑判決を受け、勾留が続く。2月に二審判決が予定される中、社内では、オーナー経営者の不在で新たな成長分野への大規模投資や企業合併・買収(M&A)の決断が滞ることに焦燥感も広がっている。(ソウル=武田肇)

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