頭CC民は、次の5段階のプロセスを経て、間近に迫った「死」を受け入れて死んでいくというものです。
《第1段階 「否定」》
仮想通貨流出を認めず、まずは「自分は損するはずがない」と否定します。「何かの間違いだ」とか「きっと和田さんが助けてくれる」といった希望で、なんとか事実を捻じ曲げようとしたりします。
《第2段階 「怒り」》
「なんで自分がこんな罰を受けなくちゃならないんだ?」とか「和田は何をしてくれたんだ?」とか「和田はなんてひどい仕打ちをするのか?」などと怒りを和田や周りや社会に向けます。
《第3段階 「取引」》
何とか助からないか?破産を引き延ばせないか?と取引をしようと試みます。
「和田に仕えて正しい行いだけをして人生を出直すから何とか破産だけは勘弁してほしい」とか、あるいは「儲け分は持って行って構わないから元金だけは返して欲しい」などと儲け分と引き換えの取引を試みます。
また「ガチホしておいて構わないから未来に値が上がったら出金可能にしてくれ」とか「全財産を寄付しますから和田の力でなんとか継続してください」といったようなありえない話にすがって助かろうとします。
《第4段階 「抑うつ」》
取引してもそれが成立しないと分かると、意識が自分の内側に向かいます。人生のはかなさ、和田のそっけなさに対して失望し、虚無感や無力感を感じます。
深い抑うつ状態に陥って何もやる気が起こらず、何にも興味が持てなくなります。絶望感や悲しみが噴き出してきます。
《第5段階 「受容」》
無力感・絶望感と悲しみを繰り返しながら、徐々に死を受け入れる態勢に入ってきます。
最終的には、望みも悔いもなく、悲しみも喜びも怒りもなく、感情的に安らかな状態に入ります。
人間的な煩悩を捨てきった心理状態、いわば悟りの境地に達するのです。
すべての人がこのような死に方をするとは限りませんが、一般的にこのような段階を踏んで、人は死んでいくものなのだという理解はしておく方が良いでしょう。