2月6日 18時26分
地下を通る配管などのインフラの点検作業を、狭い空間を自動で飛べる小型のドローンを使って効率化する実証実験が東京 丸の内で行われました。
この実験は不動産大手の「三菱地所」などが行い、6日は東京 丸の内にある複合ビルの地下で実験の様子が報道陣に公開されました。
実験では、重さ150グラムの手のひらに乗るサイズのドローンがビルに冷暖房を供給する配管が通るトンネルの中を飛んで配管の表面などを撮影しました。
一般的なドローンは、GPS信号で位置を確認しながら飛びますが、今回、新たに開発されたドローンはセンサーで障害物を感知しながら自動で飛行でき、GPS信号が届かない地下でも使うことができるということです。
実験では、横幅わずか60センチの狭い空間でも配管の表面を撮影しながら飛行できることが実証されたということです。
地下の配管などの点検は、作業員が目視で行っていますが、ドローンによる点検が実現すれば、安全性や効率性の向上につながるということで、実用化に向けた検証がさらに進められることになります。
今回の実験に参加した、ビルに冷暖房を供給する「丸の内熱供給」の高野祐輔さんは「今後はにおいや音を感知する機能をドローンのセンサーに追加し、危険なところはドローンに点検してもらうことで点検の質の向上にもつなげていきたい」と話しています。