2014年に大阪市の直営から民営化された吹奏楽団「オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ(shion)」(旧大阪市音楽団)が経営難に陥り、市は支援のため新年度予算案に寄付金5800万円を盛り込む方針を決めた。

 市は民営化後も3年間、続けてきた寄付金の支給を17年度に打ち切ったが、単独での経営維持は困難とみて方針を見直し、財政支援を復活させる。

 市音楽団は1923年、旧陸軍有志が結成した「市音楽隊」が母体で、34年に市営となった。無償で学校への出張演奏を行うなど公益事業にも取り組んできたが、市の財政負担が年間約4億円に上り、橋下徹・前市長が「行政が抱える必要はない」として自立を促し、14年4月に民営化された。

(ここまで309文字 / 残り294文字)

2018年02月08日 10時35分
YOMIURI ONLINE 全文は会員登録をしてお読みいただけます
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180208-OYT1T50013.html