東証前引け 大幅反落、705円安 米株急落で全面安

9日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前日比705円10銭(3.22%)安の2万1185円76銭で前場を終えた。

8日の米株式市場でダウ工業株30種平均が過去2番目の下げ幅を記録し、東京市場でも運用リスク回避目的の売りが膨らんだ。トヨタや三菱UFJ、NTTなど幅広い主力株に売りが膨らみ、ほぼ全面安となった。

個人投資家などが主力株の一角に押し目買いを入れ、日経平均は午前中ごろに下げ幅をやや縮小した。

ただ前引けにかけて、相場の予想変動率を示すとされる日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が徐々に水準を切り上げると、今後も不安定な相場が続くことを警戒した海外投資家から改めて売りが出た。

日経平均の下げ幅は770円を超える場面もあった。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に反落した。

業種別TOPIXは全33業種が下落。「鉱業」や「石油」、「機械」などの下げが大きかった。

前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆9864億円と高水準だった。

売買高は10億8362万株。東証1部の値下がり銘柄数は1934と全体の94%に達した。値上がりは109、変わらずは19だった。

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https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS13_Z00C18A2000000/