全国の裁判所に対する2017年の個人の自己破産申し立て件数が、速報値で16年比6.4%増の6万8791件となり、2年連続で増えたことが9日、最高裁の集計で分かった。13年ぶりに前年を上回った16年より増加幅は拡大した。銀行が強化してきた個人向けカードローン事業が影響したとみられる。

 全国銀行協会は、17年3月、多重債務者の増加を防ぐために自主規制策を申し合わせたが、効果が薄かった可能性がある。16年は15年比1.2%増の6万4638件だった。

 一方、日銀のまとめによると、17年12月末時点の銀行カードローンの貸出残高は5年ぶりに減少に転じた。

2018/2/9 18:42
共同通信
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