佐賀県神埼市で陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、陸自は11日、同日午前8時までに、墜落したヘリが直撃した民家2軒のほかに、現場から約200メートルの範囲で7軒に被害が出ているのを確認したことを明らかにした。ヘリの部品が屋根を貫通したり、倉庫の壁に穴があいたりしているという。

小野寺五典防衛相が同日、墜落事故の謝罪のため、佐賀県の山口祥義知事と会談した際に提出した資料で示した。

 陸自は、10日から約1千人態勢で、ヘリの飛行経路にあたる約8キロで、落下物や被害がないか調査している。


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 佐賀県神埼市で陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが住宅に墜落した事故で、小野寺五典防衛相は11日午前、佐賀県庁で山口祥義知事と会談した。小野寺氏は「防衛省自衛隊として改めておわび申し上げる」と謝罪。山口知事は「最近、部隊関係の事故が多いように感じる。民間人を巻き込んではならないことを肝に銘じて欲しい」と応じた。

 会談で知事は「今回の事故が起きたのは、小学校や幼稚園が立地する住宅地だ。大変憂慮している」と指摘。防衛相に対し、@原因究明A再発防止策の徹底B被害家族や住民への丁寧な対応の3点を要請した。

 これに対し、小野寺氏は原因究明について「(検証に)学識者も入って早急に結果を出して報告する」と強調。被害者への補償も「防衛省を挙げて誠心誠意対応する」と述べた。(相原亮)