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書籍『在日一世の記憶』姜尚中編・小熊二姜尚中編 ( 集英社新書 ) より

「最後の薬として『トンムル(便汁)』を飲ませてみなさい」
…あるハンメ(おばあさん)が「あんたらまだ子供やし、かわいそうやけれど、
最後の薬としてトンムル(便を濾したもの)を飲ませてみなさい」と教えてくれました。

すぐ下の弟と二人で、みんなが使っていた共同便所からひしゃくで便を取って、布巾に入れて、
棒を両端にさしてくるっと回して汁だけきれいに取れた。

それを一ヶ月欠かさんと続けました。
お母さんは幼い子供がしてくれたから、ちょっと粒々があっても目をふさいで一気に飲んでくれて。