【AFP=時事】ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州で、ブルドーザーで一掃されたとみられるイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の複数の集落の航空写真がソーシャルメディア上に投稿され、ロヒンギャの家々とその歴史そのものを抹消しようとする動きだとしてミャンマー政府に改めて非難が集まっている。


 ロヒンギャの武装組織が警察の検問所を襲撃したことをきっかけに、ミャンマー軍がロヒンギャの掃討作戦を実施。以後ラカイン州から隣国バングラデシュに避難したロヒンギャは70万人近くに上っている。

 ミャンマー軍の行為に対しては、民族浄化に当たるとして国連(UN)をはじめ世界中から批判が集中している。

 この掃討作戦を、ミャンマーがロヒンギャを永遠に消し去ろうとする動きの一つと懸念する声も多い。

 駐ミャンマーの欧州連合(EU)大使であるクリスチャン・シュミット(Kristian Schmidt)氏がツイッター(Twitter)上に投稿したこれらの写真には、地ならしされた広大な土地が捉えられており、懸念の声を裏付けるものとみられている。

 軍の掃討作戦中に焼かれた村々からは、建物も木々さえも消え去り、今ではブルドーザーで完全に平らにされたように見える。【翻訳編集】 AFPBB News

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