オランダ・ハーグにある国際司法裁判所の裁判官を務める小和田恒氏が、高齢に加え、長女で皇太子妃の雅子さまが来年、皇后になられることを踏まえ、15年間務めた裁判官を退任することになり、13日、安倍総理大臣に報告しました。

小和田恒氏は13日午後、総理大臣官邸で安倍総理大臣と面会し、今月6日付けで、国際司法裁判所の所長に裁判官を退任する届を提出したことを報告しました。
これに対し、安倍総理大臣は「長い間、お疲れ様でした」と述べたということです。

小和田氏は85歳。外務事務次官などを経て、2003年に国際司法裁判所の裁判官に就任し、2009年からは日本人初の裁判所長を3年間務めました。皇太子妃・雅子さまの父親でもあります。

小和田氏の任期は3年後の2021年までですが、小和田氏は高齢に加え、雅子さまが来年、皇后になられることを踏まえ、国と国の争いごとを裁く裁判官を続けることが適切ではないと判断して、任期途中で退任することにしたということです。

後任は、ことし夏ごろにも行われる国連総会と安全保障理事会での選挙で選ばれることになっていて、日本政府は有識者を中心に日本人を擁立したい考えですが、ほかの国も候補者を擁立する可能性があり、小和田氏の後任に日本人が選ばれるかどうかは不透明です。

2月13日 20時12分
NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180213/k10011327681000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_008

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