香川県は13日、豊島(土庄町)に不要投棄された産業廃棄物の撤去現場から新たに汚泥約85トンが見つかったことを受け、ほかにも未撤去の産廃がないかどうか追加調査する方針を示した。時期や方法、範囲などは専門家らの意見を聞きながら決める。

 豊島産廃は発覚から約40年を経た2017年3月末、住民らとの公害調停期限ぎりぎりで約90万トンの島外搬出を終えたとしていた。地下水浄化のための掘削作業をしていた18年1月、汚泥が見つかっていた。

 また、公害調停で定めた期限後に産廃が見つかったことについて、13日に定例記者会見した浜田恵造知事は「(調停に)反する事実は客観的にあるが、県に過失はなく違法と評価される余地はないとの見解を弁護士に確認した」と述べた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2686169013022018LA0000/