【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)報道官は13日、北米、欧州など北半球の温帯域でインフルエンザが大流行し、東アジアでは中国などで流行が拡大しつつあると明らかにした。ジュネーブで記者会見した。日本でも大流行が続いている。

 報道官はいくつかの国では入院や緊急医療の機能が限界に達しているとの報告があるとして、各国政府に必要な対策を取るよう要請した。

 報道官によると、流行しているウイルスは3タイプで、ともにA型のH1N1型とH3N2型、さらにB型。最も流行しているタイプは国や地域により異なるという。

 東アジアでは、中国南部で患者が増えているほか、香港でも急増。モンゴルや韓国でも流行が続くほか、北朝鮮でも患者が報告されている。

 WHOは、最も良いインフルエンザの感染防止策はワクチン接種だと強調。流行前の接種が理想的だが、流行中でも有益だとした。

 厚生労働省の9日の発表によると、日本での患者数は推計約282万人。

2018/2/14 9:32
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26875800U8A210C1000000/