造船業など地域産業の衰退によって人口が減り続けている神奈川県横須賀市では今月、人口が41年ぶりに40万人を下回り、市は住民の流出を食い止めるため子どもの医療費の助成拡充など子育て支援策に力を入れることにしています。

横須賀市は高度経済成長期に進んだ宅地開発によって昭和52年に人口が40万人を超え、ピーク時の平成4年には43万人余りにまで増えました。

しかし、平成10年代以降は造船業や自動車製造業など地域産業の衰退によって人口の減少傾向が顕著になり、今月1日の時点で人口が41年ぶりに40万人を下回りました。

また総務省のまとめでは、去年1年間に横須賀市からほかの自治体に転出した人の数は転入者を1112人上回り、全国の自治体の中で8番目に多かったということです。

横須賀市は住民の流出を食い止めるため、子どもの医療費や保育料の助成拡充など子育支援策に力を入れることにしています。

人口が40万人を下回ったことについて上地克明市長は「残念で悲しい気持ちだ。子育て支援やスポーツ施設の整備などに力を入れ、若い人たちが住みたいと思うような街をつくっていきたい」と話しています。

2月14日 5時16分
NHK NEWS WEB
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