日本原子力研究開発機構は14日、神戸製鋼所に委託した高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分に関する研究データに不正行為があった可能性があると発表した。原子力規制委員会に同日、報告した。原子力機構は詳しい調査を進め、不正が確認されれば研究のやり直しを求めることも検討する。

 研究は核燃料の被覆管に使う金属を地層処分する際の腐食の進み具合などを調べる目的だった。2012〜14年度に旧原子力安全・保安院と規制委から原子力機構が受託し、神鋼子会社のコベルコ科研が実験を実施していた。

 製品データ改ざん問題を受けて神鋼が内部調査をした。被覆管の腐食データで原子力機構に納めた報告書と実験記録が合わないケースが複数見つかったという。

ソース
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2691061014022018000000/