https://www.cnn.co.jp/m/fringe/35114649.html

2018.02.14 Wed posted at 10:28 JST
(CNN) 南米ボリビアにすむ11歳のオスのカエル「ロミオ」は、同じ種類の仲間の存在が確認されていない「世界一孤独なカエル」として知られる。

このままつがいが見つからなければ種として絶滅に追い込まれる状況を受け、恋愛・結婚のマッチングサービス大手のマッチ・ドットコムが、バレンタインデーまでの期間限定でサイト上での寄付を呼び掛けている。集まった資金をもとに専門の研究団体が各地で「ジュリエット」探しを行い、絶滅を回避しようという考えだ。

マッチ・ドットコムが提携するのは世界規模で絶滅危惧種の保護に取り組む慈善団体GWCと、ボリビア国内での研究・保護活動のために立ち上げられたボリビア両生類イニシアチブ。サイト上の特設ページにはロミオの写真のほか「結婚歴なし」、「子どもなし」といったステータス情報が掲載されている。

またプロフィル動画では、水中を泳ぎ回ったり餌を食べたりする姿を映しつつ、軽快な音楽に乗ってスペイン語なまりの英語によるコメントが流れる。「割と控えめなタイプ」「食べることが大好き」などの自己紹介に続き、早くつがいを見つけないと絶滅してしまうという事情を告げて寄付を呼び掛ける。

キャンペーンは今月9日から14日までの期間で1万5000ドルの寄付を集めることを目指す。前出のイニシアチブがこの資金を活用し、かつてロミオと同じ種類のカエルが多くいた10地点を探索する予定だ。

イニシアチブの創設者でGWCの研究者でもあるアルトゥール・ムニョス氏によれば、生物学者がロミオを捕まえたのは10年前。その1年後にはつがいを求めて鳴き始めたが、ここ2、3年は鳴き方に勢いがなくなってきているという。

ムニョス氏は「希望は持ち続けている。つがいが見つかれば繁殖のためのプログラムを立ち上げて、種を救うことができる」と語った。

同じ種類のつがいを探す「世界一孤独なカエル」を大手婚活サイトが支援
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/02/13/32fb0a97cdbdbb3a82513f30f857eb0c/t/320/180/d/romeo-water-frog-bolivia.jpg