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2月15日 4時01分
今月の株価急落のきっかけとなったアメリカの長期金利は、14日発表されたアメリカの消費者物価の伸びが市場の予想を上回り、物価の上昇圧力が高まっているという見方から、一時、およそ4年1か月ぶりに2.9%台に上昇し、市場には金利上昇への警戒感が広がっています。

14日のニューヨーク債券市場は、この日発表されたアメリカの先月の消費者物価の伸びが市場の予想を上回ったことから、物価の上昇圧力が高まり、金利の上昇ペースも速まるという見方が広がりました。

このため、アメリカの長期金利は一時、2.9%台に上昇し、2014年1月以来およそ4年1か月ぶりの高い水準となりました。

長期金利は、今月2日、アメリカの雇用統計で賃金が高い伸びとなったことを受けて大きく上昇してからじりじりと水準を上げていて、企業の業績や資金調達に悪影響を及ぼすことへの懸念などから、今月の株価急落を招くきっかけとなりました。このため、市場には警戒感が広がっています。

市場関係者は「この日の物価指標を受けてアメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は利上げのペースを速めるのではないかという見方が出たことも長期金利が上昇する要因となっている」と話しています。