米東部メリーランド州フォートミードの国家安全保障局(NSA)本部前で14日、銃が発砲される騒ぎがあった。AP通信によると、不審な車が許可なく構内に侵入しようとしたのがきっかけで、連邦捜査局(FBI)の捜査官は、テロではないとの見方を示した。3人が病院に運ばれたが、いずれも負傷は発砲によるものではなかった。

 車は午前7時ごろ、本部構内に入ろうとしたという。ロイター通信は、警備に当たっていた要員が発砲したと報じた。FBIが動機や背景を調べている。トランプ大統領も報告を受けた。

 病院に搬送された3人は車の運転手と警察官、居合わせた一般市民。車には運転手の他に2人が乗っており、この2人は拘束され事情聴取を受けた。

 米テレビは、黒い車がNSA本部の入り口近くに突っ込んだような形で止まっている映像を放送。車のフロントガラスには銃弾を受けたような痕跡が複数あった。

 NSAは国防総省に属し、海外の通信傍受が主任務とされる。フォートミード陸軍基地の中にあり、厳重に警備されている。(共同)



http://www.sankei.com/smp/world/news/180215/wor1802150007-s1.html