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2018/02/15
[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では1月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことでドル指数がいったん上昇したものの、株式相場が持ち直す中、下げに転じた。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前月比0.3%上昇と、2017年1月以来、1年ぶりの大幅な伸びとなった。連邦準備理事会(FRB)が今年、利上げのペースを上げるとの見方が強まり、主要6通貨バスケットに対するドル指数を当初押し上げた。

だが、下落した株式相場が持ち直し、国債利回りのレンジ内の動きにとどまったことを受け、ドル指数はすぐに下落し、89.231の取引時間中安値をつけた。

1月の米小売売上高が予想外に落ち込んだことも、ドル上昇の重しとなった可能性がある。

市場関係者の1人は「小売売上高は実に失望を誘う内容だった」と指摘。「非常に好調なCPIを受けたドル急伸の重しとなった。経済成長には人々の消費が不可欠で、そうした動向が確認できなかった」と話す。

別の市場関係者は「1月の個人消費支出(PCE)指標の減速が予想される中、FRBのセンチメントを幾分かき混ぜそうだ」と語った。

ドル下落に伴い、英ポンドとユーロが持ち直した。米東部時間午後の取引で、英ポンドGBP=が前日終値比0.65%高の1.398ドル。

ユーロは対ドルEUR=で0.5%近く値上がりして1.242ドル。昨年12月のユーロ圏鉱工業生産指数が予想を上回ったことも追い風となった。

円は対ドルJPY=で一時106.70円と1年3カ月ぶり高値をつけたが、直近では107.03円。

ドル/円 NY終値 107.00/107.03

始値 107.37

高値 107.54

安値 106.73

ユーロ/ドル NY終値 1.2448/1.2452

始値 1.2342

高値 1.2465

安値 1.2277