嶺北地方の記録的な大雪で、福井市内で雪捨て場の開設に当たっていた陸上自衛隊が十八日夕、任務を完了して撤収した。除雪が進んだことで乱れていた鉄道も通常運行に近づいており、福井鉄道は十九日から全線で運行を再開させる。

陸自の災害派遣は、一回目は国道8号の立ち往生の解消などのため県が六日に要請。十五日にも、福井市の足羽川九十九橋近くの河川敷に雪捨て場を開設するため二回目の派遣を要請した。十六日からの三日間で鯖江駐屯地の隊員ら延べ六十六人が活動し、トラック八百四十四台分、計二千五百四十立方メートル分の雪を処理した。

福井鉄道によると、十七、十八両日の運行状況は九割程度だったが、十九日から全線運行に。えちぜん鉄道と相互乗り入れの鷲塚針原−越前武生間の運行も再開させる。福井市のすまいるバスも同日から北、西ルートの運行を再開。路線バスでは、京福バスも全体の運行率が十八日の33%から51%に上がるとしている。

福井地方気象台によると、十八日午後六時から十九日午前六時までの降雪量は嶺北地方の平野で1センチ、山地で2センチが見込まれる。引き続き、除雪作業中の事故や屋根からの落雪、なだれへの注意を呼び掛けている。

2018年2月19
福井新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20180219/CK2018021902000012.html