米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が同県東北町の小川原湖に燃料タンク2個を投棄した問題で、青森県は21日、自衛隊に災害派遣を要請し、湖に漏れた油の回収を求めた。これを受け海上自衛隊の部隊が同日夕、現場で油の拡散状況などを確認したが、日没でいったん打ち切った。22日に再開する。

 海自によると、派遣したのは大湊地方隊(同県むつ市)の部隊で、オイルフェンスの設置や吸着マットを使って油を除去する。タンクなどの部品も回収する予定で、小野寺五典防衛相は「米軍が本来回収する案件だが、米側から自衛隊にお願いできないかと要請があった」と説明した。

 一般的なF16の燃料タンクの大きさは長さ4・5メートル、直径1メートルで、容量は約1400リットル。小川原湖の南岸から500メートルほどの地点に落下したとみられる。現場を調べた隊員は取材に「現時点で油は確認できなかった」と話した。


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