>>183
「年金について言うと」、

特に所得の高い正社員は、社会保障制度の「負担が軽く優遇」されている。

対して、非正規など低所得者になりやすい人たちの社会保障制度の「負担が重く」、
その社会保障からの「サービスも少ない」。

なぜか?

*『所得に対する負担割合』は、
会社の正社員が加入する「厚生年金」の保険料(会社の負担分を含む)の場合、

「900万円までは一定で
900万円以上になって来ると『右肩下がり』で負担が少なくなっている。」

という制度になっている。

(そのため、低所得者ほど、所得に対する保険料の負担割合が高く、
特に900万人以上の所得になればなるほど、負担割合が低くなる。)

・つまり、厚生年金は「逆進的な構造」になっている。

対して、非正規やパートタイムや自営業などが加入する『国民年金』は、

「『所得に関係なく』一律年間16万円ぐらい負担するため、

低所得者ほど負担割合がかなり高くなり、
所得が高くなるほど『急勾配』の右肩下がりで負担割合が下落していく。」

という制度になっている。

・つまり、国民年金は「極めて逆進的」な構造になっている。

*また正社員が加入する「厚生年金に投入される税金も社会保障費の中で一番大きい」。

○これらのことから、日本の年金制度を象徴的に言うと、

「非正規などで今も貧しく
将来も貧困老人になりやすい若いひとから、

大企業の会社員だった豊かな高齢者に
お金を渡している。」状態になっている。


・医療や介護にも「逆進性」があるので、
日本の社会保障制度には、
「貧しい人から豊かな人へ再配分する」
「格差を拡大させる」構造的な欠陥がある。

・これでは非正規など貧困層や低所得者の生活が苦しいのは当然である。

これでは日本の格差が拡大していき、
現在も、そして将来も貧困老人を増やしてしまうのは当然の帰結だろうね。