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「北欧の全女性就労モデル」は“たいへんなコスト”がかかり「高額の税金」を必要とする事が判明した。
家庭で子育(介護)をしていた女性達は、公的機関の職員となり他人の子(親)を保育(介護)する様になった。
なんのことはない、 「税金を払って、そこから保育(介護)手当をもらっている」 ようなものである。

  ちなみに、 「税金や保険料」 は “給料の約半分” だそうである。
  それで仕事や給料での男女差別はなくなったか。 “なくならない” と女性達は苦情をいっている。
  賃金は女性の方が34パーセントも低いと。 多くがパートの仕事しかないからである。


  「家庭教育は軽視」 され、子どもは早くから 「自立を強制」 される。
  H・ヘンディン教授の報告書によると、スウェーデンの女性は、子どもに対する愛着が弱く、
  早く職場に戻りたがり、その為に子供を十分構ってやれなかった事への有罪感があるといわれる。

  しかし、子どもにとって、これは不安と憤りの深層心理を潜在させることになる。
  ヘンディン教授は、 「自殺未遂者の多くは、母性の希薄さを中心に生まれる男女関係、
  母子関係の緊張という心理的亀裂ないし深淵」 を指摘している。


では、北欧型福祉モデルはなぜ破綻したかのか。 それは産み出した思想が間違っていたからである。
その思想とは、 「子育てや老人介護を家庭の中でやると、必ず女性が損をする、
だから、社会(公的機関)が行うようにすべきだ」 というものである。

  その背後には、 「男女の役割分担は悪である」 というのが、その基本的な考え方である。
  この考え方の中にこそ、 「北欧型福祉モデル」 が “破綻” した根本原因が潜んでいる。


  【元東京女子大学 文理学部 教授 日本ユング研究会 会長  林 道義】
   http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/femi11.html

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