20代の頃、大学に通いながらもプライベートはほぼ実家で過ごし、年頃の男女とほとんど付き合わずに家族と過ごした
家事を手伝い、祖父祖母の面倒を見た
親戚からは家族思いで親孝行の出来る良い子だと言われた
でもそれは実家や親以外に居場所が無く、独立から逃げ続けている惨めな姿に他ならなかった

30過ぎたあたりから周りが心配し始めた
そろそろ結婚した方がいいと言われたり、孫の顔が見たいと言われ始めた
定職には就いているが、根っからの人間不信・対人恐怖症が災いして浮いた話はなく、職場内での人間関係も仕事以外での付き合いは極力避けるような影の存在だった

収入も低く、最早自分に未来などない
残された道は、出来る限り親の面倒を見て、看取った後は自らも命を断つ事のみ
25歳を過ぎた辺りから、それを強く意識するようになった
というか、10代後半という早い時期からそれを悟ってたような気がする
親をどう最期まで面倒を看るか、どうやって自分の命を断つか
今は30半ばだけど、毎日そればかり考えるようになってきている

他の皆はどうなんだろう
皆明るい未来に向けて、順風満帆な人生を描いているんだろうか
そんな人が今の日本にどれだけいるかは分からないが、願わくば、自分のような絶望しか抱いていない人が少ない事を願う