https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180225-00006050-gifuweb-l21


2/25(日) 9:09配信
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岐阜新聞Web
 多様な性の在り方を考えるセミナーが、岐阜市宇佐の県図書館であり、性的少数者(LGBT)の当事者やその親たちが対談を通して思いを打ち明け、教育関係者ら約200人が理解を深めた。
 県主催。県人権施策推進課によると、レズビアンやゲイなど性的少数者は日本の人口の約8%。LGBTを啓発するNPO法人ASTA(名古屋市)の久保勝共同代表理事が講演し、学校や職場での理解不足による差別やいじめの実態を伝えた。
 対談では、身体と心の性が異なるトランスジェンダーの20代男性が、女性として生まれながらも男性として生きることを望んだ子どもの頃について伝え、「周りとの違いに葛藤し、自分を好きになれなかった」と吐露。バイセクシュアル(両性愛)の20代女性は「家族に言えないことがあるのはつらい。拒絶されたらと思うと不安だった」と述懐した。
 トランスジェンダーの子を持つ母親は「娘として産んだ子の容姿が変わっていくのは耐え難かった」と話した一方「子どもが自分を取り戻したように輝き始めた。親の考えを押し付けていたと反省した」と振り返った。別の母親は「受け入れるのに10年かかった。でも、今はわが子を誇りに思う」と語った。