織田信長がわずか2000余りの兵で2万5000もの今川義元の軍を破った桶狭間の戦いは雨の中だったということで、ネット上には
「織田信長は頭痛持ちで、戦の前に頭痛で天気の急変を感じ取り奇襲を仕掛けたのではないか」という書き込みがありました。
また、邪馬台国の女王、卑弥呼についても
「頭痛などで気圧の変化を誰よりも早く察知できたからこれから低気圧が近づくことが分かりもうすぐ雨が降ることを予測でき、人々からあがめられたのではないか」という書き込みもありました。

真偽のほどは分かりませんが、気象病が歴史を動かしたかもと考えると、親近感さえわくかもと思ってしまうのは私だけでしょうか…

■ 『気象病』の対策は?

天気の変化で体調が左右される「気象病」。どうすれば症状をやわらげることができるのでしょうか。

佐藤医師は、「天気や気圧の変化と自分の症状がいつ出たのかを記録してみてください」とアドバイスします。

気圧が急に下がるときに頭痛が起きやすいなどの傾向がつかめれば、天気予報から症状が出そうな日を予測して大事な予定はあらかじめ変更しておくなどの心構えができます。
気象庁のホームページでは1時間ごとの気圧の変化を見ることができます。また、6日先までの気圧の変化の予想を折れ線グラフで確認することで頭痛などに備えようというアプリもあります。
自分の体調の変化も記録できることから月に40万人の利用者がいるそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/K10011361601_1803121524_1803121556_01_06.jpg

また、佐藤医師によると「気象病」の人は内耳の血流が悪い傾向があるということで、首のストレッチや耳の周辺をマッサージすることもおすすめだということです。

■『気象病』起きやすい時期は

「気象病」の症状が出やすい時期としては低気圧が定期的に通過する春や秋、それに梅雨時や台風の時期だということで、まさにこれからが注意が必要になります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/K10011361601_1803121525_1803121556_01_07.jpg

この「気象病」、佐藤医師によると日本では知られてきたのはここ10年ほどだということで、「体調不良に悩まされるが検査しても原因が分からず『気のせいだ』『さぼりだ』と言われる」といった不安や悩みを抱えた人も多いということです。

しかし記録を付けてみてそれが「気象病」だとわかると、「天気のせいと考えると気分が楽になった」「体調不良とのつきあい方がわかった」など安心の声が聞かれるということです。

何となく体調を崩しやすい季節の変わり目。みなさんも自分の体と向き合ってみてはいかがでしょうか。