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3月14日 4時46分
成田空港に3本目の滑走路を建設するなどとした拡大案が、13日夜、国や周辺自治体などの間で最終合意されました。住民の間では騒音に対する不安も残っていて、国や空港会社が地元の理解を得ながら計画を進められるかが課題となります。

成田空港の拡大案は、およそ10年後をめどに3本目の滑走路を建設し、運用時間も深夜と早朝に段階的に合わせて2時間半延長することで、航空機が発着できる回数を現在の1.7倍となる年間50万回に大幅に増やそうとするものです。

拡大案は地元住民の騒音への強い反発を受けて、これまでに2度の見直しが行われた結果、13日夜、国や周辺自治体などからなる4者協議会で最終合意されました。成田空港会社の夏目誠社長は「成田空港にとって歴史的な1日になった。わが国と、地域の将来がかかっているプロジェクトに身が引き締まる思いだ」と述べました。

これに対し、周辺自治体の取りまとめ役を担ってきた成田市の小泉一成市長は、「住民の理解は進んだと考えているが、今も住民の間でさまざまな思いや不安を感じている人がいることも認識している」と述べました。

騒音への懸念を訴えてきた地元の住民からは、さらなる対策を求める声も出ており、国や空港会社が地元の理解を得ながら計画を進められるかが課題となります。