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3月14日 4時04分
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日本の円谷プロダクションは、中国の映像製作会社に対して去年中国で公開された「ウルトラマン」の映画が著作権を侵害しているとして、これまでに上海の裁判所に訴えを起こしていたことがわかりました。
去年、中国で公開された「ウルトラマン」の映画は、中国南部、広東省広州の会社が製作し去年10月から中国全土で、1か月余りにわたり上映されました。

この会社に対し、日本の円谷プロダクションは、これまでに、映画は無許可で製作されたものだとして直接、上映の停止を求めたほか、去年9月には、上海の裁判所に宣伝活動などで著作権の侵害があったとして訴えを起こしていました。

しかし、中国の会社が、映画の上映を強行したため、円谷側は、宣伝活動に絞って行っていたこれまでの訴えをいったん取り下げたうえで、上映された映画を含めて、著作権の侵害があったとして先月訴えを起こし、今月認められました。

ウルトラマンの映画をめぐっては、今月に入って中国の会社が、中国版ツイッター、ウェイボーなどで、円谷側が訴訟を取り下げたことのみを取りあげて『われわれの会社の権利が揺るぎないものであることが認められた』と投稿するなど、みずからの権利を正当化する主張を繰り返しています。

円谷プロダクションは、NHKの取材に対し、「当社は、いかなる権利も放棄していない。今後も法的措置により権利侵害行為と戦っていく」と話しています。

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