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3月14日 5時49分
アメリカのトランプ大統領に解任されたティラーソン国務長官は記者会見を開き、今月31日で退任することを明らかにしたうえで、政府職員やアメリカ国民に感謝の意を示しましたが、トランプ大統領へのことばはありませんでした。

アメリカのティラーソン国務長官は13日午後、日本時間の14日未明、国務省で記者会見を開き、「正午すぎにアメリカ大統領から電話があった」と述べ、トランプ大統領が、ツイッターで解任を明らかにした数時間後に電話をしてきたと明かしました。

そのうえで「アメリカが重大な政策課題に直面する中、円滑な移行が最も重要だ」と述べ、13日いっぱいですべての権限をサリバン副長官に委譲し、今月31日で退任することを明らかにしました。

さらにティラーソン長官は、国務省などの政府職員に向けて「私たちは同じ誓いをたて、憲法を支え守るという共通の約束でしばられている」と語りかけるとともに、外交を重視すると繰り返し強調してきたマティス国防長官やアメリカ軍の存在をあげ感謝の気持ちをあらわしました。

また在任中の成果として北朝鮮への制裁の強化が予想以上の効果をもたらしたことをあげ、国務省として全力を注いだ結果だという認識を示しました。

一方で、シリア情勢や中国での対応で課題が残るとするとともに、ロシアの行動に懸念を示しました。

ティラーソン長官は、最後にアメリカ国民に向けて「自由で開かれた社会への献身、政府への支援をありがとう」と感謝の意を示しましたが、トランプ大統領へのことばは一切、ありませんでした。

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