北海道新聞 電子版 03/14 05:00
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/171769

 【小樽】小樽市祝津の沿岸で13日、ニシンが産卵のため大群で浜に押し寄せる「群来(くき)」が見られ、
海面が長さ約200メートルの帯状に乳白色に染まった。

 群来では、ニシンの雌の産卵に合わせて雄が精子を放出して海が白く濁る。小樽市水産課によると、
市内では例年通り2月初めから何度か確認された。

 道立総合研究機構中央水試(後志管内余市町)の担当者は「3月に入ると漁場が石狩湾の東側に移っていくため、
この時期に小樽市西部の沿岸で群来が見られるのは珍しい」と話す。

 小樽のニシン漁は1月10日に解禁され、豊漁が続いている。小樽市漁協によると、今月12日までの水揚げ量は
前年同期の約2倍の398トンに上る。漁期は25日まで。