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秋田県は、県内に生息するツキノワグマの頭数が今年4月時点で2300頭になると推計した。従来の目視調査に加え、本年度導入したセンサーカメラによる調査で、昨年同期に比べて1000頭近く増える見通し。
センサーカメラは調査の精度向上を図るため、県と県立大が昨年8〜11月に森吉山(北秋田市)に110台設置した。カメラが撮影した頭数に統計的分析を加えた結果、県内に2600頭いると推定。そこから本年度の捕獲頭数を引き、推定繁殖数を加えて今年4月時点の頭数を算出した。目視調査を基にした分析では昨年4月時点で1429頭だった。

県内では本年度、クマの出没が相次ぎ、今年2月までに過去最多となる824頭を捕獲。人的被害は昨年5月に仙北市で山菜採り中の女性1人が死亡したほか、19人が負傷した。
県自然保護課の担当者は「推定頭数を基に、捕獲や保護など地域性を加味した対策に力を入れる。クマが住宅周辺に近づかないようにする予防策も必要だ」と話した。

県は2019年度以降、センサーカメラを活用した調査を県内各地に広げる方針。

2018年03月14日 水曜日
河北新報
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