オウム真理教は、来週20日に発生から23年を迎える地下鉄サリン事件を始め、社会を震撼させる、数々の凶悪犯罪を引き起こしました。

【1995年3月22日】

 教団施設に強制捜査が入ったのは1995年のことでした。教団施設の隠し部屋に潜んでいるところを捜査員に発見された松本死刑囚。これは、その直後の写真です。この教祖の指示のもと、オウム真理教は次々に凶悪な事件を引き起こしたのです。

【1995年3月20日】

 逮捕の2か月前の1995年3月20日。オウム真理教が通勤で混雑する地下鉄の車両で猛毒のサリンを撒いた地下鉄サリン事件。前代未聞のこのテロで13人の命が奪われ、およそ6300人が被害を受けました。警察による強制捜査への危機感を募らせた教団側が、先手を打つかたちで犯行に及んだとされるこの事件。その後、主要な幹部が次々と逮捕され、教団の恐るべき暴走が明らかになりました。

【1989年11月4日】

 教団に批判的な活動をしていた坂本堤弁護士とその妻、1歳2か月になる長男の3人が行方不明になった事件。教団の組織拡大の障害になると感じた松本死刑囚が殺害を指示し、一家3人は教団幹部らに殺害されました。

【1994年6月27日】

 長野県松本市の住宅地でサリンがまかれ、8人が死亡した松本サリン事件。これは、教団の立ち退きに関する裁判を審理していた裁判官の官舎を狙った犯行でした。

【1995年2月28日】

 オウム真理教から脱会しようとしていた親族のトラブルが原因で、目黒公証役場事務長の仮谷清志さんが拉致・監禁された事件。仮谷さんは大量の麻酔薬を投与されて死亡し、遺体を教団施設内で焼かれました。

 一連の事件であわせて27人が死亡。教団の幹部や信者、あわせて192人が起訴され、松本死刑囚をはじめ、13人に死刑が言い渡されました。

 そして、今年1月には、オウム真理教を巡る一連の事件の裁判は全て終結していました。

3月13日
TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3315682.html