2018.3.21 07:58

 ドイツ経済誌ウィルトシャフツウォッヘ(電子版)は20日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が燃費について虚偽の発表をし、株価を不正に操作した疑いがあるとして、北部ブラウンシュワイクの検察当局が捜査を始めたと報じた。

 VWは2015年11月、最大約80万台について燃費を実際よりも良く見せかけていたと公表したが、翌12月の発表で対象車を約3万6千台に下方修正した。検察当局はこの発表が虚偽だった疑いがあるとみて、今月上旬に北部ウォルフスブルクのVW本社を捜索。関係書類などを押収した。

 VWを巡っては15年9月、排ガス中の窒素酸化物(NOx)の規制を違法なソフトウエアを使って逃れていたことが発覚。検察当局は既に、VWの経営陣がNOxの不正について、速やかに情報を開示しなかった疑いがあるとして捜査していた。(共同)

http://www.sankei.com/economy/news/180321/ecn1803210031-n1.html