PHSが戦略的に不誠実だったのは、移動中の待ち受けが弱いのはPHSの特性上
弱いのは仕方ないとしても、必ずこういう所からは発信できますよっていう事を、
登場してすぐの頃に達成してみせなかったことじゃないかな。
謳い文句では「鉄道の駅などの公共施設」とか言ってたけど、実際には駅構内でも
特定のエリアから外れるとあっさり圏外になっちゃって。そんなんでも
月額使用料取ってたからなあ。それじゃあ利用者が携帯電話に逃げて当たり前。
 
日本全国の地下鉄を含む駅周辺では必ず使えて(アンテナ3本)、Eメール機能を持ってれば
少なくとも首都圏とその周辺の県では、料金の安さと待ち受けの長さも味方して十分に役立つ
ツールとして生き残れたと思う。なにせ首都圏とその近郊だけでも人口4,000万人近いんだから。
PHSを超える安さ=最近のSIMフリー。これから先は苦戦することになったとは思うけど。
 
結局PHSは、そういうインフラ戦略があまりにも貧弱過ぎて、利用者の信頼を失ったのが
敗因だな。事業者がもっと本気だったらなあ。