2018/3/31 6:13
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28845160R30C18A3000000/
【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会は3月30日、北朝鮮に対する制裁対象に49団体・船舶・個人を追加することを全会一致で決めた。違法な石炭・石油製品の密輸に関わる企業や船舶、個人を加えるよう米国が2月に提案していた。対話機運が高まるなかで、核・ミサイル開発を阻止するための圧力路線も堅持する。
海上で石炭や石油を移し替える密輸行為に携わった海運企業21社と船舶27隻、1個人を安保理の制裁対象に加えた。米政府が「最大の制裁」として2月に決めた密輸阻止のための独自制裁に関連し、米国が提案した。だが北朝鮮の友好国である中国との交渉がもつれたとみられ、合意が遅れた。
米国のヘイリー国連大使は30日、制裁対象の追加に関して「北朝鮮に対する最大限の圧力を維持するために国際社会が結束していることの明らかなしるしだ」とする声明を発表した。