三重県鳥羽市の鳥羽水族館で31日、約5千匹の魚やウミガメが泳ぐ大水槽の中での「水中入社式」が開かれ、リクルートスーツに潜水具姿の新人が辞令を受け取った。2006年に始まった恒例行事。飼育研究部に配属され、ダイバー資格を持つ女性3人、男性1人がボンベに「初心者マーク」を付けて潜水した。

 新入社員を代表して南理沙さん(22)=奈良県出身=が、水中マイクで「一日も早く一人前の飼育係として、生き物とお客さまの懸け橋になれるよう頑張ります」とあいさつ。来館者約400人から拍手を浴びた。

 水槽から出た南さんは「緊張したけれどうまくいってよかった」とずぶぬれながらも、ほっとした様子。深見一貴さん(22)=静岡県出身=は「一生に一度の経験」と喜んでいた。

 同水族館のこの春の新入社員は計6人。

http://www.sankei.com/smp/west/news/180331/wst1803310045-s1.html