1908年5月、英の大蔵大臣だったロイド・ジョージは与党労働党が求めていた無拠出の老齢年金制度の法案を庶民院に提出した。
これまで貧しい高齢者が無償で救済を受けるためには救貧法を利用するしかなく、その適用を受けるためには監獄のような救貧院に入らなければならなかった。
この法案は野党保守党からは批判を受けたが、ロイド・ジョージは
「軍の兵士たちには年金を与えるのに、産業の老兵たちは貧苦の中で死なせるというのは非道である」として押し通した。

日本の生活保護受給者のほとんどが高齢者、まさに産業の老兵たちであり、彼らが困窮してしまったのは政府や企業が劣悪な労働環境で酷使してきた結果であり、正当な生活保護受給者を叩くのは非道以外の何物でもない。
メディア(アメリカ)が異常なまでに生活保護を叩く真の目的は、社会保障の根拠となる憲法25条を改正させて、
社会保障を名実ともに潰し、社会保障に掛かっていたお金を軍事費に転用させ、中国と戦争させるため。
だから一部の不正受給者や若い受給者ばかり取り上げ、そのほとんどがそうである同情心を煽るような生活保護者は取り上げない。