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4月6日 4時07分
日本一の養殖ウナギの産地、鹿児島県では、ウナギの稚魚「シラスウナギ」の漁獲量が今シーズンは前のシーズンの3分の1に落ち込む記録的な不漁となりました。

鹿児島県は養殖ウナギの生産量が全国の4割を占める日本一の産地で、去年12月から先月まで「シラスウナギ」の漁が行われました。

今シーズンは漁が始まった当初から深刻な不漁で、鹿児島県は漁の期間を3週間延長し、先月31日まで行われましたが、県によりますと、漁獲量は前のシーズンの3分の1ほどにとどまる192.2キロで、過去最悪だった平成24年の149キロに次ぐ、記録的な不漁となりました。

シラスウナギの取引価格も高騰していて、鹿児島県内では1キロ当たり150万円とこれまでで最も高くなりました。鹿児島県内の養殖業者が先月末までに仕入れることができたシラスウナギの総量は、いつもは国が定める上限近くなのに対し、今シーズンは上限の3分の2程度にとどまり、養殖への影響も懸念されています。

鹿児島県水産振興課は「来シーズン以降、漁獲量が回復するか慎重に見極めるとともに、資源回復に向けた取り組みを引き続き進めていきたい」と話しています。

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